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パスカル「人間は考える葦である」

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本当だろうか?人間が考えるか?
ただただ「仲良きこと」が好きなだけではないか?
人はただただ、隣の人を真似て、揺れているだけではないか?
 
特に葦をみるとそう思う。
風に煽られて左に右に整然とうっとりと揺れているのを見るとそう思ってしまう。
 
風にくねる葦原、葦は1本では生えない。
河原を湿地を、何千、何万と群になって、群生する。
群生して同じように動く、全く同じ形で揺れる。
人もまた葦のように揺れているだけ、考えないのではないだろうか?
芦原をみるとそう思ってしまう。

パスカルは1本の葦という。
で、その中から1本、引き抜いてみる……
いやまず不可能だ。
引き抜けないのだ。
 
いかにも弱そうな植物のイメージだが、葦は逆。
根が深い。
背丈2mなら根もまた2mかそれ以上はある、
それも垂直に下に延びているので、ガンとして引き抜けない。
だから強い、だから風に揺れることができる。
 
だがこんなにたくさんなのだから、
中にはガンとしてゆれない1本があるかもしれない。
いちいち逆向きに揺れる葦もあるかもしれない。
 
他よりはちと幅広で、かなりのろまで、揺れることができなかったり、
あるいはただ勝手放題の我が儘で……
ひねくれくねって揺れていたり……?

芦原のどこかに揺れることが嫌いな奥村真が、
バクーニンが、また和服姿の世之介が、
ムカっとした顔を細長~~~い穂の先にチョコンとつけて、
揺れずにガンと立っているような気がして、ふっと芦原に見入ってしまった。

Written by イガイガボン

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Posted in 雑記

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