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新刊告知『魚野真美詩集 天牛蟲』

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詩誌『Lyric Jungle』を中心に、数々の詩篇を発表する
関西若手詩人、魚野真美による処女詩集。
厳選された35篇の作品は力強く、そして不穏な空気が漂っている。
 
 

『魚野真美詩集 天牛蟲』

 
 


 

肩をたたかれる
月が手招きする
しかし張り手が飛んでくる
頭打ちにされる
月が
鳩が
雨が
酒が
足が
私の身体を踏んづける
花は地面に刺さったまんま
やあ本日も晴天ナリ

 
     P.130「TOKYOタイムトラベラー」から

 
 


 
 
当初、タイトルは『夜の目撃者』だった。
しかし、イガ編集より
「この詩集のイメージは蟲である」と声が挙がり、
表紙も蟲を題材にする事となった。

蟲とは何か?
P.36「腐赤蟲」だ。
この詩篇では腐赤蟲は脇役であり、詩、そのものだ。
朧げな姿を見え隠れさせつつ、決して詩の中にはっきりと存在はしない。
しかし、腐赤蟲なくしてこの詩はなりたたないのだ。

実はP.50「螺旋」にも蟲という言葉が1度だけみられる。
著者は蟲になると。

いや著者が蟲になるとは限らない。
少なくとも誰が蟲になったかは描かれていないのだ。

著者の真意はわからない。
少なくとも、著者の近影をしる人間が
著者を蟲と思う事はまったくありえない。

蟲とはいったい?

Written by イガイガボン

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