イガイガボン

出版の(株)iga

NEKOHIME(猫姫)

with 2 comments

NEKOHIME(猫姫)分類:詩集+三味線朗読CD
著者:阿賀猥 疾風
 
出版:(株)iga
販売:(株)星雲社
発行:2011年9月3日
判型:A5 75P CD6曲
ISBN978-4-434-15936-7
C0073 ¥1700E
 
定価1,700円+税


若手三味線奏者「疾風」
現代詩の「阿賀猥」が共演したCDブック。
 
各地の公演で喝采を博した5曲をCD収録するほか、
作曲りや津軽三味線についての多様なエッセイをまとめている。
 
 

ご感想

 
比川末美さまより


 
ページをくくると現れた、雪の中で三味線を弾く三人の若い男性。
作品「野原で」の、老いた人間の本質を書いた詩行。
(実は、私の母87歳も、歩くこと立つことを忘れベッドに横たわっています。)
そして、津軽(東北全体?)の雪が上から下へ降るのではなく、「上に跳ね上がり、斜めに滑り、舞う」こと。
鶴屋南北から始まる人間の「愛」について書きながら、阿賀さんの父親のことへの衝撃。
スタン・ノーフォークという人間を通してイギリスを見つめた文章。
衝撃的な「紅葉天国」等々、心臓がおどるような一冊でした。
阿賀さんの明朗でうねるような声と三味線のコラボ、打たれました。
すばらしい一冊に乾杯!です。
 
 
 
青山かつ子さまより


 
「猫姫」を拝見拝聴しました。
実におもしろく、阿賀さんの語りは腸の奥底までじんわり染みこんで参りました。
独特なリズム、抑揚、そして津軽三味線、軽快でありながらどこか重く、民話の世界に入りこんだような不思議な魅力を感じました。
見事な語りと三味線のコラボ、堪能しました。
 
 
 
詩誌ガーネット・高階杞一さまより


 
津軽三味線をバックにした朗読CDブック。
それぞれの作品には製作に至る背景が付されていて、それがまたひとつの物語のようになっていておもしろい。
例えば次のような具合。

私の父は、時にふと深刻な顔をして、
「飢饉になって食い物がなくなったら、
俺は子供を食うだろう」と言ったそうである。
「とは言っても血のつながった子供より、
まずは私を食うに決まっている。
ああどうしよう、私を助けておくれ」
と母は声を潜めて言うのであった。
母は母で子供の安全どころかまずは、わが身。
「さあ皆、私が襲われたら、わが身は捨てても、
ちゃんとお母さんを守っておくれ」
ということであった。
(「猫又猫七そして猫姫」の解説より)

朗読の方は、作者の独特な語りが三味線の音と溶け合って、聞く者を異境に誘い込む。
演奏は若手津軽三味線ユニット「疾風」。

猫姫山は、ただ吹雪
昨日も今日もただ吹雪
雪舞い狂い、風ひるがえる
その風は猫七か?
その雪は、猫姫か?
(「猫又猫七そして猫姫」より)

 
 
 
吉田ゆき子さまより


 
岩木山から風が吹いてくるようです。
スピード感あふれる演奏。
地の心が伝わる「疾風」と思います。
 
 
 
匿名の方より


 
「野原で」はショックです。
私が94歳になったとき、こういうふうに毅然としていられるかしら? と思ってしま
いました。
東日本大震災から立ち直ったかのような津軽三味線に圧倒されました。
 
 
 

もくじ

 
詩 4


  1. 猫又猫七そして猫姫 -岩木山縁起-
  2. 小男スタン・ノーフォーク
  3. 野原で

 
 
エピソード 17


  1. 猫又猫七そして猫姫
  2. 小男スタン・ノーフォーク
  3. 野原で

 
 
シャミセンと朗読 43


  1. 阿賀猥の詩と朗読
  2. シャミセンシ
  3. オッ、疾風!

 
 
その他 55


  1. 津軽三味線 A to Z
  2. 岩木山

 
 
プロフィール 65


  1. 作曲と演奏・疾風
  2. 詩と朗読・阿賀猥

 
 

CD NEKOHIME

 
朗読 阿賀猥
演奏 疾風


  1. 猫又猫七そして猫姫
  2. 小男スタン・ノーフォーク
  3. 野原で

津軽三味線 疾風
津軽三味線 疾風

 
 

著者紹介

 
阿賀猥


 
詩集、評論集など多数出版。
詩集「山桜」「転生炸裂割れて砕けで裂けて散るかも」
評論集「不まじめな神々」
詩とエッセイ集「ラッキー・ミーハー」などがある。
朗読者としては、第一回・詩のボクシングにゲストで登場、ねじめ正一と対戦し、観客を湧かせた。
主にロック演奏家と共演してきたが、2004年、舞踏家十亀脩之助との朗読舞踏で「津軽じょんがら節」をBGMに採用、以後、津軽三味線との共演を試みている。
 
 
 
疾風


 
津軽三味線・吉田兄弟の弟、吉田健一が全国の三味線奏者の中から優秀者を抜擢して結成。
奏者は全員20代後半だが、酷寒の東北で門付けをしながら演奏をおこなってきた。
津軽三味線特有の強力な音、激しいリズムによる見事な演奏を繰り広げている。
 
 
NEKOHIME(猫姫)

 

 
 
 
 

Written by イガイガボン

at

2 Responses to 'NEKOHIME(猫姫)'

Subscribe to comments with RSS or TrackBack to 'NEKOHIME(猫姫)'.

  1. […]     NEKOHIME(猫姫)阿賀猥 with 津軽三味線疾風・詳細ページ […]

  2. […] NEKOHIME(猫姫) に 全国書店で絶賛発売中 | イガイガボン より […]

Leave a Reply