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あまりにも、あまりにも(悪人正機の悪悪悪)7

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◆ソ連マルキシズム

万民平等を実現させたのかもしれないが、
処刑者数は1000万人以上と推定されている。
誰もがたたえる正しい思想であったずが、正しければ殺してもいいのか?

ナチスの思想も同じ、良心が起点。
よき社会。清浄な社会を目指し、
清浄でない者たちの殲滅を目指した。
600万人のユダヤ人を殺害している。
おびただしい殺人と底知れぬ不幸、
法然は、600年700年先の私たちの不幸が見えていたのではないか?
 

◆あまりにもあまりにもの悪人

悪人正機は人間みな悪人、これが前提である。
ともあれ悪人、万事悪人が法然教説である。
悪人でなければはなしにならない。
あまりにもあまりにもの悪人づくし何が分からないといって、
これが合点いかない人も多いのではないか?

仏教流に殺傷厳禁といっても、
最近はほとんどの人が殺傷とは無縁に暮らせるようになった。
殺すとしても蚊程度か?
一億総善人化、めでたいことである。
だが法然、親鸞に言わせるとめでたいどころではないのだ。
私たちは皆、見るもおぞましいものになっているということだ。

自身を見抜く感性なしの鈍感人間。
見抜いたとしてもそ知らぬふりで善人を装う卑劣漢。
つまり嘘つき……こういうのがゾロリ一億。
ああ、こんなことではいずれ災厄が……と怖がった方がいいのかもしれない。

言うな喋るなと制止される中を
法然は、いや、たとえこれで死刑になったとしても
これだけは言っておきたい……こう言ったとある。
災厄を防止したいとのおもいからではなかったか。
何か遠い私たちの未来に起こる災厄の根のようなものをみていたのではないか?

まずは「人は悪人」。
これは元々は中国は6世紀の人。
仏僧善導が言い出したこと。
私は悪人なりと、徹頭徹尾の悪人なり、と
終始わめき立てたてていたのだ。

善導にかかるとあれをしてもこれをしても悪人となるわけで、
女などは見ただけでもいけないのである。
こんな馬鹿者は中国広しといえど誰も相手にしないわけで、
宗派を作ることもなくて生涯を終えたのであるが、
こんな男に一人寄っていった者がある。
それが本邦日本国の法然。
なぜか?なぜそんな変わり者にひかれたのか?

彼もまた悪人だったからだ。
生まれたときからの生粋の悪人だったからだ。
容貌は親鸞の逆。
福徳円満、終始ほほえんでおられたらしい。
だが内心はどうだったのか?

彼は今で言うと兵庫県の出身。
横領子の息子。
5歳の時に父親を面前で斬殺されている。
下手人は何のとがめも受けてはいない。
父親は、悪人として断罪、処分されやということか?
仏門にはいるが、父を殺めた者たちへの
怒りと恨みは、瞬時も消えるはずはない。

「善人なおもて往生……」。
まずなにはともあれ、この父親を成仏させなければならなかった。
苦しんでいる極悪心重の人をまずは一番に往生させたい、
法然の悲願でもあっただろう。

そしてこの「悪」、
父から子へと連なる悪、懐かしくも捨てがたい悪は、
20世紀末、おそらくは法然の思うようなかたちで、しっかりと浮上してくる。
 

◆DNA、二重螺旋の発見

ユダヤ人科学者ロザリンド・フランクリンは、
私たちの細胞の中の核の中に、2つのリボンが絡み合う美しい螺旋を撮影、
それを垣間見た英国ケンブリッジ大学のワトソンとクリックは、
論文発表、二重螺旋DNAの発見者として、1962年ノーベル賞を受賞する。

引き続いて1976年には、
同じ英国人オクスフォード大学リチャード・ドーキンスが、
この螺旋を解析して「利己的遺伝子」を刊行、
遺伝子の全てがひたすらどん欲に自身の増大を目指していること、
ただひたすらの悪であることを明示、世界的なベストセラーとなったのだ。

ひたすらの悪、あまりにもあまりにもの悪である。
私たちを構成する細胞は一人約60兆個と推測されている、
その1つ1つが持つ二重螺旋の中の遺伝子は約22000個といわれている。
その気の遠くなるまでの数でありなから、そこには悪の遺伝子だけ。
「善」はなかったのだ。

紀元前の5世紀、今から2500年前、真善美をいうソクラテス。
あたかも腹の中にどかんと善を漬け込んでいるかのように善をひたすらの善を繰り返す。
それにならってプラトン、またまたそれに習って延々と善を言う人々は続き、
マルクスにヒトラーに、フーコーにと、こうしてヨーロッパを作り上げてきた。
だが、善はなかったのだ。

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イガイガ本ニュ-ス【新刊2冊のお知らせ】

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2017.4.1

■魚野真美・第一詩集『天牛蟲』(かみきりむし)

大阪の詩誌『Lyric Jungle』(編集:平居謙)で活躍中の若手詩人、魚野真美。
商都大坂を踏みしだいてダイナミックに開花している。
添付の挿し絵は詩篇「じん、じん、騒ぐ」から。
花が窓辺を飛び出し、ジンジン突き進んで行く……

首を吊った花
窓辺でかわいて
落ちる
・・・・中略・・・・
外へ
飛び出してゆき
飛び出してゆき
ゆきゆきて

じん、じん、
騒ぐ
     「じん、じん、騒ぐ」から

 
 
枯れた花までも元気、いいことではないか。

「大大阪純情飴雨アラレ」
「酩酊ユニバース」
「三角地帯に勇み立つ日まで」
等々
商都大阪の息吹が迫って圧巻。

 
 
 


 
 
■阿賀猥・エッセイ集『あまりにも、あまりにも』5月刊行予定

フーバー回顧録から

F・ルーズヴェルト

法然の高弟 源智

勢観房源智上人 知恩寺蔵




阿賀猥のエッセイ「詩学」連載のものから1編。
対談本『ドラゴン in the Sea』刊行後に開示された新資料で
日米開戦の裏事情を紹介する2編など。

たとえばフランクリン・ルーズヴェルト。
民主主義の旗手のようなもて方だが、実は彼は、
よほど以前から日米開戦を策謀してきた「殺人狂」とする
アメリカ31代大統領フーバー回顧録を紹介。
『ドラゴン in the Sea』上巻、真珠湾攻撃の裏事情を補強する。

ルーズベルトは稀なる美形。
人権論者の夫人のほかに数名の愛人がいた。
これは鎌倉仏教、法然にいう「内心と外相の不調」の典型的な例。
内心と外見は真逆のときが多い。
美男美女は危険ということか?

さほどの美男ではなかったが、
普遍的な正義を言い募ったヒトラーといい、
きれいごと、きれいなイデオロギーが席巻したのが20世紀。
世界中が正義やら良心やらに目覚めて走り出してしまった。
共産主義にしろナチスの思想にしろ良心にもとずいて、よき社会を目指したもの。
だがあまりにもの虐殺。
ソ連の虐殺被害者はナチス犠牲者の10倍以上にものぼる。
これをどう解釈すればいいのか?

このあたりもかの法然が有効だ。
一枚起請文「観念にあらず学問にあらず」と
正義、ないし善、良心など観念の一切を一刀両断に糾弾する法然思想。

戦後日本詩の情念の基幹でもある良心だが、
法然流にメスを入れざるをえないのではないか?
法然教理、普通に見れば、奇怪、不可思議にも見えるが、
今世紀おそらくは22世紀、23世紀へも直進、有効に稼動出来うる哲理かとも思われる。

あまりにもあまりにもの過激な教理に、口を閉じよと師を制する弟子たち、
「皆様、法然様のいうことは聞いてはいけません」と言い立てる者もいる。
「いや私は首を斬られてもいい、これだけは言っておきたい」と法然……
騒然とする中にただ一人進み出てしっかりと記録していく勢観房源智。

本稿では、若き法然高弟、源智にスポットをあて、源智の側から法然を探って行く。

あまりにも、あまりにも(悪人正機の悪悪悪)2

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■勢観坊源智

勢観房源智は、元々は平清盛の嫡男、重盛の孫。
まず天台宗座主慈円もとで、出家得度したのち法然のもとに入室。
以後法然の死まで18年、法然に近侍して法然に学び、仕えた人物。

天台座主慈円は時の権力者九条兼実の実弟。
平家の遺児が生き延びるのは至難の時代、
源氏の探索を逃れるためにまずは法然、慈円に頼ったのだろう。

源智の祖父、平重盛は英明かつ勇猛な清盛の後継者として
一門の期待を一身に集めた人だが、途中で病死。
もし彼が壮健であったなら、とつい思わずにはいられない。

ああまでのあっけない滅亡には突入しないままに、
平家は永続、源智も政治の中心にあって
活躍していたのではないだろうか?

ついそう思わずにはいられないほどの源智なのだ。
特に法然死後。建立された寺の規模とその数の多さ。
法然建立として、源智の名前は出さないのものの法然死後の建立、
源智の建設による、広大は知恩院、百万遍地恩寺、金戒光光明寺……
いったいこの費用は誰が出したのか?
観光見物のつもりがつい気になって、訊ねてみたりした。

政府の援助ではない、全国の信徒が出しているのだ……と寺は胸を張るが、
京阪神だけでなく、南は九州から近畿まで
全国の信徒園数数万人を統括していたのがこの源智、その辣腕に驚く他はない。
だが遠い国にながされ、布教さえままならない、
いわば半ばは罪人であった法然に惜しみなく、
自身の富をつぎ込んだ信徒たち……
源智の辣腕もさることながら
法然教義への絶対の共感がまずは基盤だろう。
ここで、また法然教理、
その奇怪なまでの核心、「悪人正機」に戻りたい。

善人なをもて往生をとぐ、いわんや悪人をや

 
悪人が善人よりいいとはどういうことなのか。
この悪人正機、親鸞ではなく法然が言ったとしたら話は違ってくる。
以下法然の選択集の一文で明解ではないか?

謂はく内心と外相と不調の意なり。即ちこれ外は智、内は愚なり。
善とは悪に対するの辞なり。謂はく外はこれ善、内は即ち悪なり。

 
正式には選択本願念仏宗という。太政大臣九条兼実の要請で作成されたもの。読んで字の如しで、いちいちの説明は不要かもしれまいが、
……外見(外相)とその人の内心は同じではない(不調)。たとえば外見が智恵(智)
あるようなに見えるひとは案外に愚かな人の場合が多い。善悪についても同じ。
善と悪は相対してあるものだ。外側が善である人、つまり善人として振る舞う人は、
内心はというと、悪心でいっぱいとなる。

いち早く深層心理学。無意識の動きを言っている。
外側が善、菩提心満載の善人になれたって事は、
腹の中にどす黒い悪を隠したって事で、代わりにお腹の中は真っ黒。
そんな嘘つきのどこがいいのかってなる。
それよりか、お腹の中を丸出しの悪人が良いに決まってる……。

日常体験することも多いのではないか?
法然は実践の人。
飢えた人には、お粥を配っていた絵図が残されている。
そこらの皆が実際に役立つ論理を言うのだ。

突然訪れた人にどう対処したらいいのか?
満面の笑みで、甘い未来の夢を語る優しい人、まさに善人。
その人を信じていいのか?いや、それは悪者。オレオレ詐欺。
ごっそり持って行かれるよ。と法然はいうのである。

教説ではない。
善人悪人、二人の生身の人間を前において、
どう判断するかを言うのだ。

だがこの実利優先の論理は、ずばり私たちの深奥に直進。
20世紀、21世紀までも貫通する私たちの精神の核の部分を切り開いていく。
「善と悪は同一のもの」……
それは一人の人の中にあい並んで、あるものなのだ。
互いに排斥することもなく、相互に必須不可欠のものとして、作動していく。
善は必ずその内部に悪を内包し、悪もまた内部に善をかかえもつ、
善と悪、それらはその存立の基本要因として、その内部に相反するものを抱え持つのだ。

私たちは、私たち自身を知らない、私たちの裏側にすむもう一人の私。
それがどう思い、どう動いていくのか、知ることができない……
20世紀初頭、フロイトが開始した深層心理学である。
法然はすでにこの世界を生きていたのではないか?

自身を天使なりと言いつのったままに処刑されたナチス幹部もいる。
品行方正、清冽な正義を目指し、全ての人を魅了した彼の上司アドルフヒトラー。
そして彼が行った残酷の数々。
彼も悪鬼としての自身には気付かないままに天使として生を終えたのではないか?

遙か遠い過去から法然は彼らをしっかりと分析、
善人の恐ろしさを、悪人よりいっそうに恐ろしい人としての善人を思ったのだ。
これらは現実にその人を並べてみればわかるのだが。
教義として論理として内心と外相。
この論理「外相と内心」を理解できる人がいたろうか?
まずは「善人なおもて往生す……」これを収録した法然上人伝が厄介だ。

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奥村真とバクーニンと世之介

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「仲良きことは、あさましきこと」
「仲良きことは、さもしきこと」

これは普通にいえる言葉ではない。
普通のひとでは言えない。

ぬらり神

ちょっと変わったことを言ってみたかっただけではないか?
思いつきで言っただけではないか?

違う。
まずは飲み屋の給仕がこういうのだけれど、この給仕、前世の世之介の時から言い続けているのである。
世之介は江戸時代の有名人、井原西鶴「好色一代男」のヒーロー。
前世の代から江戸の頃から言うのだから、脈々と時を越え時代を越えていく「何か」
真理のような理念としているのだ。

井原西鶴

江戸時代町人と言うと、TVではなんだかやたらヘラヘラしているだけだが実際は違う、
当時の江戸大阪といえば、世界に冠たる大都市。

その繁栄を地盤に町人たちの学問が大流行、
空前の町人文化を作り上げていたわけで、数多くの私塾が林立、
伊藤仁齋などは、門弟3000人というのだから今時の大学なみ。
塾によっては儒学だけでなく物理学、数学など、地動説も、教えていたようだ。

世之介はその江戸時代の町人なのである。
並でないエリートなのだ。

そしてもう一人がタイトルの「麦人」。

これは、マルクスと並んで共産主義革命を担ったロシア貴族、ミハイル・バクーニンのこと。
バクーニンはタイトル以外は出てこないが、
まさにこの男が、「仲良くない」のである。
どうあっても仲良きことを拒否。
闘争一筋。

これでは革命もうまくいかないわけで、
革命前線からもついには放逐されてしまう。

つまり、バクーニン、損得抜きで、仲良きことを嫌っていた人物か?
あさましいこと、さもしいことが、イヤでいやでしょうがなかった。
なんとしても我慢できなかった……
そういう男だったのではないか?

同じように思わない人はどこにでもいる、
ガリレオもそうだし、アダムスミスだってそう。

ナチス、ヒトラー政権99%の大人気というが
そんなドイツだって、なびかないひとは1%は、いたのである。

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ドラゴン in the Sea 下

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ドラゴン in the Sea 下分類:対談本
著者:阿賀猥 戸沢英土

出版:(株)iga
販売:(株)星雲社
発行:2012年10月
判型:B5 200P
ISBN978-4-434-17081-2
C0020 ¥1400E
 
定価1,400円+税


かの梅原猛を「ニーチェを思わせる」
感服させた対談本の下巻が遂に完成。

東西2500年にわたる学術書、奇書、教典に底流する
「詩」を拾い出し、現代を追跡する。

竜樹の『中論』アダム・スミス『国富論』が依拠した
マウンドビルの『蜂の巣ブンブン…』法然の日本哲学。

ロレンス『黙示録論』……それぞれの時代を牽引する
数々の『詩』の隙間を蛇行して進む奇書の群れ。

『サテューリコン』『一万一千本の鞭』『大菩薩峠』……
これらが歴史の暗部を穿ち、世界の謎を解いていく。

性愛の詩人が背後に抱え持つ世界を探り、
奇書、名著の原典を豊富に引用、
文明の暗部と脆弱をえぐり出す。
 
 

もくじ

 
4章 越境 10


  1. 集合無意識と風立ち読みできます!ぜひ御覧ください!
    梅田智江『変容記』と中本道代『ミルキー・メイ』の太陽の筒
    →ユング『元型論」
    →フリーダ・ロレンス『私ではなくて風が…』
  2. 異次元世界立ち読みできます!ぜひ御覧ください!
    ユング『続・元型論』
    →太古の浮遊生物か?竜之介、お銀さま
    →宮澤賢治「大菩薩峠の歌」
  3. 近接する異次元立ち読みできます!ぜひ御覧ください!
    「私」はゴカイ?蟻?カエル?
    →古代人の自己認識
    →ケレーニイ『神話学入門』が説く曼荼羅
  4. 童児神立ち読みできます!ぜひ御覧ください!
    ユング『続・元型論』
    →フィンランドの叙事詩『カレワラ』
    →「惑星ソラリス」
    →プラトン「想起説」
  5. 女王さま立ち読みできます!ぜひ御覧ください!
    ユングとナチス
    →集団自我
    →天使的人物か?ナチス収容所所長ルドルフ・ヘス
  6. ロレンスVS天使立ち読みできます!ぜひ御覧ください!
    D・H・ロレンスの『黙示録論』
    →エドモン・ジャペス『問いの書』
    →ロレンスのユダヤ嫌いとケツァルコアトル
  7. 新型の愛立ち読みできます!ぜひ御覧ください!
    レンブラント「イサクの犠牲」とアリス・ミラー、幼児虐待
  8. 棘皮動物立ち読みできます!ぜひ御覧ください!
    棘皮動物∨Sフーコー『自己のテクノロジー』
    →フロイトが言う依存関係
    →ロレンス『翼ある蛇』の闘牛場面
    →ユダヤの燔祭とホロコースト
    →小羊はどこに行くのか?
  9. ヒゲとヒトラー立ち読みできます!ぜひ御覧ください!
    ヒトラーのヒゲ、プルーストのヒゲ
    →ヒトラーの清楚で美しい母クララ
    →ヒトラー「みんなにお婿さんを見つけてあげますよ」

 
 
5章 右足左足 50


  1. 更ニ更ニ卑シキトキハ……立ち読みできます!ぜひ御覧ください!
    タブツキ『ベアト・アンジェリコの翼あるもの』
    →ロレンス『カンガルー』、下半身の自己
    →フロイト「個人は自己の遺伝質の附属物であるにすぎず……」
  2. 『ふたりの真面目な女性』立ち読みできます!ぜひ御覧ください!
    ジェインの神とヘンリー・ミラーの神
    →ポール・ボウルズ「シェルタリング・スカイ」
  3. メフィストフェレスの敵立ち読みできます!ぜひ御覧ください!
    ファウストの善悪・マルガレーテ昇天VS破壊と火の新約聖書、黙示録
  4. 右足左足立ち読みできます!ぜひ御覧ください!
    二人の女性の待ちの姿勢
    →サテュリコンの二人旅
    →アポリネール『一万一千本の鞭』が開く現代絵画の起点
  5. 根こそぎの二人立ち読みできます!ぜひ御覧ください!
    ミスター・チルドレン
    →エミリ・ブロンテ21歳、根こそぎ散文とアポリネールのハチャメチャ詩篇
  6. 『嵐が丘』のカマキリ愛立ち読みできます!ぜひ御覧ください!
    エミリの愛の方式
    →根こそぎ風カマキリ愛
    →十亀脩之介・朗読舞踏「変形型恋愛天虫色模様」
  7. ゴンダル詩篇立ち読みできます!ぜひ御覧ください!
    共同体と旅人
    →キャプテン・クックとタブー
    →エミリと兄ブランウェル
  8. 豺狼と神々立ち読みできます!ぜひ御覧ください!
    豺狼としての神
    →エミリとハンス・ヘニー・ヤーンの恐ろしい神
    →エミリのニセ苦悶
  9. 酸っぱいブドウ立ち読みできます!ぜひ御覧ください!
    『アマデウス・シンドローム』
    →エミリ・ブロンテの報われない愛
  10. そして右足左足立ち読みできます!ぜひ御覧ください!
    龍の声に従うペトロニウスの足、アポリネールの足、ジェインの足……

 
 
6章 ドラゴン悪 88


  1. 気味の悪い「愛」立ち読みできます!ぜひ御覧ください!
    へニー・ヤーンの愛の一瞬
    →映画「戦場のメリー・クリスマス」の愛
  2. 女性性悪説と仏教の盲点立ち読みできます!ぜひ御覧ください!
    インド民話『パンチャタントラ』
    →『マヌの法典』
    →リチャード・ドーキンス『利己的な遺伝子』
    →法然『選択集』
    →町田宗鳳の法然解釈
  3. ドラゴン悪立ち読みできます!ぜひ御覧ください!
    田中於菟弥『インド・色好みの構造』
    →古代インド―女性たちの命がけの悪
    →機械文明とポール・デルヴォー
  4. 善人天国立ち読みできます!ぜひ御覧ください!
    村上春樹『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』
    →漫画『パタリロ』
    →セシュエー『分裂病の少女の手記』
    →デヴィッド・ボウイの機械人間「ダイヤモンド・ドッグス」
    →原子爆弾リトル・ボーイ
  5. トカゲの欠落、春樹の欠落立ち読みできます!ぜひ御覧ください!
    T・S・エリオット「うつろなる人々」
    →欠落?削除?
    →木村ユウ、僕はもうテレビは見ない
    →春樹、洗練されたずるさ
  6. 男旅人立ち読みできます!ぜひ御覧ください!
    エミリ・ブロンテの兄、ブランウェルの詩
    →共同体から締め出されたフーテンの寅
  7. 女旅人立ち読みできます!ぜひ御覧ください!
    山本周五郎『虚空遍歴』
    →アナイス・ニンの大ヒット、ポルノ小説
    →鹿島茂『オール・アバウト・セックス』
    →AⅤ男優が語るA∨女優(『アダルトビデオジェネレーション』)
  8. WC TO WC そしてボウイ立ち読みできます!ぜひ御覧ください!
    世界をめぐり繋ぐWC、中本道代「現象Ⅱ、阿賀猥「河の起源」
    →旅人ボウイ「STATION TO STATION」の広域世界
    →鴨長明
  9. 法然、親鸞 VS 明恵、清浄心立ち読みできます!ぜひ御覧ください!
    明恵『摧邪輪』VS法然『選択集』
    →親鸞『教行信証』
    →『餓鬼草紙』
  10. 『地獄草紙』と経済問題立ち読みできます!ぜひ御覧ください!
    明恵「あかあかや…」
    →法然「一枚起請文」、「和語燈録」

 
 
7章 輝きのイチゴ大福 142


  1. ニンフに化けたドラゴン立ち読みできます!ぜひ御覧ください!
    デルヴォー「水浴するニンフ」
    →平和の裏側、平和の塔
  2. マリリン・マンソンと「いじめ」立ち読みできます!ぜひ御覧ください!
    不気味なメークのマンソンとその素顔
    →法然とマンソン
  3. アメリカの小説立ち読みできます!ぜひ御覧ください!
    ぐっと低級に、ヘンリー・ミラー
    →ハンター・S・トンプソン
  4. 親鸞の海、エミリの海立ち読みできます!ぜひ御覧ください!
    親鸞「和讃」、ドラゴンが守る警備万全の海
    →浄化するエミリの便利な海
  5. 永久に生きたい二人立ち読みできます!ぜひ御覧ください!
    親鸞・還相回向
    →エミリ詩篇、「不滅の生命たるわたしは……」
  6. 龍樹、幻覚の不滅立ち読みできます!ぜひ御覧ください!
    ノヴァーリス『花粉』
    →龍樹の長編詩『中論』
    →創聖のアクエリオン
  7. 龍樹と宇宙物理学立ち読みできます!ぜひ御覧ください!
    ガモフ『不思議宇宙のトムキンス』
    →山内得立の名著『ロゴスとレンマ』
    →レンマと鰻
    →龍の論理、「幻覚原論」
    →エミリの岩と「君が代」の岩
    →竹内薫の「モノ」と「コト」
  8. 自足するイチゴ大福立ち読みできます!ぜひ御覧ください!
    左川ちか「死の髯」
    →異次元と日常
    →映画「羊たちの沈黙」
    →映画「ラスト・エンペラー」
    →映画「天使の涙」
    →オタクと孤絶
    →孤絶の幸福
  9. 『大日本帝国の子どもたち』立ち読みできます!ぜひ御覧ください!
    教科書の中の子供たち∨Sアンリ・ルソーの子どもたち
  10. 『嵐が丘』といじめ問題立ち読みできます!ぜひ御覧ください!
    作者は兄ブランウェル?
    →エミリが隠した愛の詩篇
  11. ドラゴン方式立ち読みできます!ぜひ御覧ください!
    いじめ解決策としてのドラゴン方式
    →別の感性としての幸徳秋水、小林多喜二
    →マリリン・マンソンと奥村真
    →民主主義といじめ

 
 
 おわりに


  1. 梅田智江「妖花記」立ち読みできます!ぜひ御覧ください!

 
 

著者紹介

 
阿賀猥


 
宮崎県出身。
 
 詩集
  『猥について』
  『アガシ1988』(以上 紫陽社)

  『ラッキー・ミーハー』
  『揺るがぬヘソ曲がりの心』
  『山桜』
  『ナルココ姫』(以上 思潮社)

  『真実のお多福豆』(文芸社)

  『転生炸裂馬鹿地獄、割れて砕けて裂けて散るかも』(七月堂)

 評論集
  『不まじめな神々』(詩学社)

 朗読CD
  『猫又猫七そして猫姫』(七月堂)

朗読者としては、第一回・詩のボクシングにゲストで登場、ねじめ正一と対戦し、観客を湧かせた。
主にロック演奏家と共演してきたが、2004年、舞踏家十亀脩之助との朗読舞踏で「津軽じょんがら節」をBGMに採用、以後、津軽三味線との共演を試みている。
 
 
中本道代


 
ミステリアスな詩集で知られるが、格調の高いエッセイでも定評があり、東京新聞など、多方面に散文を寄稿している。
作品は、一見穏当だが、仏典や哲学への造詣に裏付けされた重厚さを合わせもつ。
 
 著作
  『春分 vernal equinox』
  『黄道と蛹』
  『花と死王』(丸山豊記念現代詩賞受賞)など。(以上 思潮社)
 
 
戸沢英土


 
漫画家。本稿では挿絵も担当する。
早大中退。
さまざまな努力を水の泡にする習癖がある。
漫画作成のほか、絵画、詩篇、エッセイも作成する。
ロックが背後に持つ思想について造詣が深い。

 著作
  詩集『壁を破る』(私家版)
 
 

 

 
 
 
 

ドラゴン in the Sea 上

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ドラゴン in the Sea 上  阿賀猥×中本道代×戸沢英土分類:対談本
著者:阿賀猥 中本道代 戸沢英土
 
出版:(株)iga
販売:(株)星雲社
発行:2011年8月17日
判型:B5 149P
ISBN978-4-434-15939-8
C0020 ¥2000E
 
定価2,000円+税


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ドラゴン in the Sea 上』 阿賀猥×中本道代×戸沢英土著


 
 
女性と蛇を巡る対談集の上巻。
 
海を支配するドラゴン、古代豊玉姫から
現代市場経済の底に横たわる竜の論理まで議論は白熱、
世界の裏に潜むもう一つの歴史を浮上させる。
 

「過激だが、物凄い面白さ、あなたは、ニーチェを思わせる」

 
と梅原猛をうならせた傑作対談本。
 
各対談者は、教科書や参考書には登場しない資料を紹介、
また高名な著作ながら無視されてきた部分に注目、
手に汗握る過激な論戦も加わって飽きさせない。
 
ドラゴン in the Sea イメージ動画「海カエル」
 
 

もくじ

 
はじめに立ち読みできます!ぜひ御覧ください!


 
 
 
1章 女とドラゴン


  1. いるのは女だけ?立ち読みできます!ぜひ御覧ください!
    世界を制するか? ソレルス『女たち』
    →海を歩くポール・デルヴォー絵画と女性詩篇
  2. 愛の海、死の海立ち読みできます!ぜひ御覧ください!
    マルグリッド・デュラス『愛人』の海
    →左川ちか&ヴェイユ、独身者の海
  3. 三島由紀夫とマンスフィールド立ち読みできます!ぜひ御覧ください!
    『豊饒の海』とマンスフィールドの極小世界
    →弘前高校生の変心
    →虚無の海、恐怖の海
  4. 海も亦なきなり立ち読みできます!ぜひ御覧ください!
    聖書の海
    →蛇とグノーシス
    →『最後の晩餐』のマリアとパウロ
    →キリストは自由の闘士?
  5. ダ・ヴィンチ・コード立ち読みできます!ぜひ御覧ください!
    蛇と金運
    →校章と蛇
    →ユングの龍退治の絵
    →財宝としての無意識
  6. 劣等機能の女性的性質立ち読みできます!ぜひ御覧ください!
    理性への疑惑、パスとヤーン
    →劣等絵画と劣等文学
    →バロウズとトンプソン
    →劣等機能は優等か?
  7. 中国の蛇、日本のドラゴン姫立ち読みできます!ぜひ御覧ください!
    理性抑制の残雪『黄泥街』
    →阿含経のムチャリンダ竜王
    →女ドラゴン、豊玉姫
  8. 確固たる異界立ち読みできます!ぜひ御覧ください!
    「私」の中の爬虫類
    →幻覚との対話
    →左川ちか詩篇、立ち上がる幻覚

 
 
2章 黒い天使


  1. 海の天使立ち読みできます!ぜひ御覧ください!
    左川ちかと伊藤整
    →宮沢賢治の「悪念」
    →賢治と井上陽水
    →バタイユ『文学と悪』
  2. 黒い天使、白い天使立ち読みできます!ぜひ御覧ください!
    隣組子供会と南京事件
    →ヤーンの天使とリルケの天使
    →武者小路実篤、「詩千八百」
  3. バタイユと『嵐が丘』立ち読みできます!ぜひ御覧ください!
    バタイユの誤読
    →エミリの近親相姦愛と実子殺し
    →中本道代詩篇と工藤静香「嵐の素顔」
  4. 美形の園のソクラテス立ち読みできます!ぜひ御覧ください!
    ソクラテスとヒトラー
    →映画「ロード・オブ・ザ・リング」と日本兵
    →フーコーとギベール
  5. ユダヤの豚の絵立ち読みできます!ぜひ御覧ください!
    マルチン・ルターとユダヤ人
    →ドイツ映画「バクダッド・カフェ」の掃除好き
  6. お尻の思考システム立ち読みできます!ぜひ御覧ください!
    柿本昭人『アウシュヴィッツの回教徒』
    →オルテガ、お尻の思考世界 VS ヒトラーの清潔帝国
  7. 悪と女性詩篇立ち読みできます!ぜひ御覧ください!
    バタイユ、悪徳は深い真実
    →悪徳の女性詩篇
    →谷崎と嵯峨信之を結ぶ「悪」
    →偽善比べと文学
  8. 憎悪の本能立ち読みできます!ぜひ御覧ください!
    善人顔のヒムラーとエノラ・ゲイ飛行士
    →アリス・ミラー『魂の殺人』
    →少女たちの憎悪

 
 
3章 大菩薩峠


  1. 死の本能立ち読みできます!ぜひ御覧ください!
    フロイト「快感原則」と大菩薩峠
    →トーランドが暴く真珠湾攻撃
    →戦争とケインズ理論
  2. 卑しきときは自ら実なり立ち読みできます!ぜひ御覧ください!
    山片蟠桃と市場原理
    →大菩薩峠と町人哲学
    →伊藤仁斎の目線
    →三井高房の賄賂のすすめ
  3. 悪心の哲学、国富論立ち読みできます!ぜひ御覧ください!
    誤訳された『国富論』
    →道徳社会の起源としての私利私欲
    →スミスの奇怪な道徳哲学
  4. 「思想」と植民地支配立ち読みできます!ぜひ御覧ください!
    砲弾とキリスト教
    →植民地支配 VS 日本哲学
    →悪徳詩篇マウンドビルの「蜂の巣ブンブン…」
  5. ねこぢる立ち読みできます!ぜひ御覧ください!
    『ねこぢる』と大菩薩峠
    →攻撃本能とフロイト快感原則
    →横尾忠則絵画『生き方上手』
  6. 内奥の海立ち読みできます!ぜひ御覧ください!
    利潤動機の裏の裏
    →バタイユの普遍経済学『呪われた部分』
    →内奥の海を生きる机竜之助
  7. キリストとヒトラー立ち読みできます!ぜひ御覧ください!
    キリストの愛、ヒトラーの愛
    →髯好きキリスト嫌いのD・H・ロレンス
  8. 苦悩の枯渇立ち読みできます!ぜひ御覧ください!
    エリオットの苦悩?
    →D・H・ロレンスの神とユングの塔
    →ヒトラーの新しい愛の政治

 
 

著者紹介

 
阿賀猥


 
宮崎県出身。
 
 詩集
  『猥について』
  『アガシ1988』(以上 紫陽社)

  『ラッキー・ミーハー』
  『揺るがぬヘソ曲がりの心』
  『山桜』
  『ナルココ姫』(以上 思潮社)

  『真実のお多福豆』(文芸社)

  『転生炸裂馬鹿地獄、割れて砕けて裂けて散るかも』(七月堂)

 評論集
  『不まじめな神々』(詩学社)

 朗読CD
  『猫又猫七そして猫姫』(七月堂)

朗読者としては、第一回・詩のボクシングにゲストで登場、ねじめ正一と対戦し、観客を湧かせた。
主にロック演奏家と共演してきたが、2004年、舞踏家十亀脩之助との朗読舞踏で「津軽じょんがら節」をBGMに採用、以後、津軽三味線との共演を試みている。
 
 
中本道代


 
ミステリアスな詩集で知られるが、格調の高いエッセイでも定評があり、東京新聞など、多方面に散文を寄稿している。
作品は、一見穏当だが、仏典や哲学への造詣に裏付けされた重厚さを合わせもつ。
 
 著作
  『春分 vernal equinox』
  『黄道と蛹』
  『花と死王』(丸山豊記念現代詩賞受賞)など。(以上 思潮社)
 
 
戸沢英土


 
漫画家。本稿では挿絵も担当する。
早大中退。
さまざまな努力を水の泡にする習癖がある。
漫画作成のほか、絵画、詩篇、エッセイも作成する。
ロックが背後に持つ思想について造詣が深い。

 著作
  詩集『壁を破る』(私家版)
 
 

ご感想

 
斉藤健一さまより


 

「私は人間ではないのである。私はダイナマイトだ」

ニーチェは断言。
あなたの心の底にしっかりと存在する否定と肯定の渦巻き。
いづれもおもしろいです。
近年における痛快な一冊でした。
 
 
 
中島登さまより


(訳詩集「ジャン・ジュネ詩集」「愛のときと自由のとき」「螺旋階段の虹」「ヘンリー・ミラー銅版画」)

あなたの書物は、私の魂に恐るべき衝撃をあたえます。
それは轟く雷鳴となり深夜の大爆発となって私の夢を食い荒らします。
それ以外に何が語れるでしょうか。
大いなる羽ばたき、世にも稀なる幻影、阿賀さんに乾杯!!
ああ、シャンパンが冷えてない!さようなら。
 
 
 
福井真理子さまより


 
深淵かつ痛快に展開する知性のぶつかりは、すさまじく本質に迫り心から敬意を表します。
CMベースの限られた時間とスペースで表現されがちな世の中、徹頭徹尾「私はこう考える」を交わし合えるぜいたくですね。
 
 
 
文藝評論家・松原新一さまより


 
実に実に刺激的な対談で、あれよあれよ、と言う間に読み終えてました。
伊藤整がこっぴどくやっつけられているところなど、読みながら、私まで落ち着きを失うような、うろたえるような感じになりました。
もっともっと勉強しなくてはいかんな、と自分に言い聞かせております。
 
 
 
田中庸介さまより


 
圧倒的な思想書です!
 
 
 
装丁家・毛利一枝さまより


 
まぁ、なにが出てくる、ドッキリ、面白、地獄鍋!!
どこから喰べてもオモシロイ。
ただし、胃薬を用意すること。
 
 
 
平井弘之さまより


 
『ドラゴンin the Sea』こりゃあ凄い!
めっちゃ面白かったです!!
 
 
 
北川朱実さまより


 
阿賀さんのファンとして、ドキドキしながら(なぜドキドキするのかわかりませんが)ページをくくりました。
中本さん、戸沢さんとの会話が、あちこちへ走り出しながら、きちんと戻ってくる。
その内容のおもしろさ、おもしろさの中の重さをひしひしと感じる一冊です。
特に、左川ちかと伊藤整のところは、繰り返し読みました。
 
 
 
中江俊夫さまより


 
お三方の気性の良さからか、論争は共感するにしろ、首をひねるにしろ、爽快感いっぱいでした。
高三くらいで教科書の副読本にこういうのがあったら授業が面白くて不良にならずのにすんだのに!
何十年も前の昔のことを歯ぎしりする位。
今の奴らこういう本があってトクだね。
笑止の沙汰の昨今、是々非々ともに鵜呑みにするなと、ガンガン言ってくれる、歯に衣着せぬところが好きです。
 
 
 
詩誌ガーネット・高階杞一さまより


 
阿賀猥さんが編んだ対談集。
対談のお相手は詩人の中本道代さんと漫画家の戸沢英士さん。
詩や小説、絵画、宗教、哲学など広範な領域の事柄が、まるでワイドショーの芸能ネタでも話すような調子で語られていて、すこぶるおもしろい。

阿賀 この(ポール)デルヴォーの女性なんか、裸でなんですが、
   まるで中本さんの肖像画じゃないですか。
   グラマラスで美人なのに、どこか普通ではない……。
中本 私はグラマラスじゃないですけど……。
阿賀 じゃあ、中年太りだったんですか。
中本 太ってはいません。

とまあ、こんな調子。
それにしても、このように次々といろんなことにチャレンジするパワーは一体どこから湧いてくるのだろう。
それは彼女の言う上昇志向ならぬ「下方志向」から来ているのかもしれない。
恐るべし、阿賀猥。
 
 
 
水嶋きょうこさまより


 
万華鏡のように幾筋にも話が広がり拡散する海原の大きさに圧倒されました。
(その過剰さに迷子になりそうな時もありましたが……私の力不足です)
詩の言葉には、猥雑に政治も経済も歴史も哲学も宗教も……
(数限りなく地肉として収斂されていくということなのでしょう)
もの凄いパワーを感じます。
中本さんのエッセイ「大菩薩峠」、前に読んだのですが。
私もとてもひかれました。
刺激的な御本をありがとうございました。
 
 
 
吉田多雅子さまより


 
ずいぶんおもしろいものをお創りになりましたね。
阿賀さんのトボけたエネルギーが満ちています。
 
 
 
明治大学・山口仲美さまより


 
私は不思議な阿賀さんの詩や文章から「生きる力」をもらいました。
なぜか理由は分からないけれど……ありがとう!!