内容はおおむね完成。表紙でもめている。
花は、ゴールデン・ピラミッドか?
いやひまわりの一種? 又はコスモスか?
撮影は軽井沢。
au携帯電話で撮影したが、写真データをPCに移せなかった。
付属ケーブルで移せるというので、買いにいったら在庫なし、取り寄せ。
auショップは多いが、決まって不親切。威張っている。
仕方なしにあちこち似た花をカメラで撮影した。
本のどこかに、この花の写真があればいいような気がしていたのだが、
余りに沢山送ったので、制作担当が表紙に使ってしまった。
実は、これはワイシャツの模様に使いたかった。
南太平洋、オーストラリア上空あたりだったか、
飛行機で同乗の男が、それはそれは見事なシャツを着ていた。
一人は白、総刺繍、繊細で実に見事な柄で、目が離せなかった。
もう一人は、花模様、黄花ではなかったが、美しかった。
男性は双方白髪。
顔つきが尋常ではなかった。
行儀が悪く、足を上に突き出していた。
マフィアの幹部か? とか思ってジロジロ眺めた。
それぞれに尋常ではない女性を同伴していた。
彼女たちがまた騒がしかった。
さて、
よく目をこらすと、花々の中に顔をつけた花が一輪ある。
もう1つの表紙案は、この花が主役。
こちらの表紙は、以前に著者、阿賀が構想した案に少々手を加えたもの。
花はナデシコで、この花に顔を書き込んで切り絵にしたのは、絵画作家アヤラン。
原画は、ピンクの薄紙を背景に、白紙から切り抜いたこの奇妙な顔を貼り付けたもの。
制作時間5分とかからないが、自由が丘の「もみの木画廊」に出品。
定価3万とつけ、奥村真が購入した。ためつすがめつ眺めての購入。
奥村真とはこれが初対面だ。
本の構想は10数年前、
すぐ出版のつもりが、このタイトル「やくざ……」の文字、
また、内容が危険ということで、無期延期としていた。
今回もスタッフほか、関係者全員で点検したが、
タイトルについては、以下、吉田ゆき子氏の話にふと納得するものがあった。
何かのはずみに、吉原幸子先生が「私はヤクザだからね」とおっしゃったのを思い出しました。
それが何かとても印象的というか、忘れられません」
そういえば、彼女に似ている、よくよく似ている。
髪型もこういう短髪であったし。
そう思えば、奥村真にも似てはいないか?
奥村真といえば、福生の飲み屋でたまたま隣席に座ったヤクザに殺されてしまった。
いわばヤクザの被害者なのだが、かなり似ている。
どこか孤立している。なぜか集団に帰属出来ない。
それでも傲然としている……とか、一人で自信満々とかではなくて、
それで寂しくて、どこか神経まいってる……という風なところがある。
ただ、本編の主人公はやたら頑健な女性。
ニックネームがドラゴンZと言うのだから、
さびしそうなところは欠片も見えない……ちと変なタイトルと言えばそうだ。
だが彼女にも、どこかの隅っこに「ヤクザ」みたいなのが潜んでいるような気がするのだ。
話に出てきた奥村真には、
彼の生涯をたどって、詩編も解説入りで紹介したイガイガボン「ぬらり神」があるが、
最近「猩猩蠅」「繚乱の春はるかなりとも」の2冊が上梓された。
発行人は中井健人、みごとな編集である。
改めて奥村世界に浸っている。
そのひとは きっぱりと
「責任のとり方」と呼んだ
なんというタイトルの詩の
部分でしょう?
櫻井幸子
That’s really shdewr! Good to see the logic set out so well.