20周年クロコダイル朗読会『今日、短針だけの時計を買った』告知

クロコダイル朗読会も20周年!
『今日、短針だけの時計を買った』のお知らせです!

2014-09クロコダイル朗読会

日時:9月28日(日)

開場:pm 12:30
開演:pm 13:00(終了:pm 15:40)

場所:クロコダイル TEL:03-3499-5205 地図

料金:2,000円(ワンドリンク付き、当日券のみ)

出演
詩:長谷川忍
詩:阿賀猥/舞踏:十亀脩之介
詩:そらしといろ
詩:渡辺めぐみ
詩:広瀬大志
詩:浜江順子
詩:鈴木東海子
トーク:野村善和夫北川朱実建畠哲
詩:北川朱実
詩:建畠哲
詩:野村善和夫

お問い合わせは下記、浜江まで!
浜江 TEL:042-582-0938

後援:思潮社

ご来場、心からお待ちしております!

根本明『海神のいます処』

根本明『海神のいます処』

ラリと海神に睨まれているようで、ぞくっと。

つい先頃まで
私、市川市行徳の野鳥観測所、界隈に居住。
鴨の大群を眺めておりました。

昨年鴨に再会をと参りましたら、
東京湾の方に鴨たちは行ってしまって
ここには戻らないと言われてガックリして帰って参りました。

イガイガ本の海神は、
いちいち地上に引っ張り上げたもの。
余計なこと、と海神本部は怒っていたかもしれない。

根本海神は全身に神の魅惑と謎とをまとって悠々とはい進む。
見事に美的な世界、見事。

以下、思潮社紹介文


 
海の彼方を幻視する

海神とは
長く欠落の、非在の謂い
喪失した風土のため像を結びがたいもの
そのま青な神域を臨めるだろうか
(「海神のいます処」)

東京湾東岸の風土に佇み、
歴史と記憶のヴィジョンを幾層にも重ねながら、
いつしかすべてが幻へと還っていく世界を描く。

本体2,500円+税
A5判上製・106頁
ISBN978-4-7837-3409-3
2014年5月刊

第19回 朗読会「漂泊する声、ポエジーの港」

第19回クロコダイル朗読会 漂泊する声、ポエジーの港
朗読会のお知らせです。
 
第19回クロコダイル朗読会

「漂泊する声、ポエジーの港」

第19回クロコダイル朗読会 漂泊する声、ポエジーの港

 

出演

 
詩:石川厚志
音楽:清水悠(ギター)
 
詩:森本孝徳
 
詩:八潮れん、オルファ・ベルーマ(仏語朗読)
音楽:マルコス・フェルナンデス(パーカッション)
 
詩:渡辺めぐみ
 
詩:阿賀猥
舞踏:十亀脩之介、ゴールデン鈴木、吉田ゆき子、湖上聡史
 
詩:浜江順子
 
詩:有働薫
 
トーク:池井昌樹、佐川亜紀、石田瑞穂
 
詩:石田瑞穂
音楽:石井草実(エレクトリック・ギター)
 
詩:佐川亜紀
詩:池井昌樹

渋谷クロコダイルマップ
渋谷クロコダイルマップ
 
10月14日 体育の日(月曜祝日)
 
開場:pm 12:30
開演:pm 1:00(終了:pm 3:40)
 
 
場所:クロコダイル TEL03-3499-5205
料金:2,000円(ワンドリンク付、当日券のみ)
 
お問い合わせ:浜江 TEL042-582-0938
 
後援:思潮社
 
 


 
NEKOHIME(猫姫)阿賀猥組の演目は、
イガイガボン『NEKOHIME(猫姫)』掲載の
極悪人「小男スタン・ノーフォーク」。
 
舞踏家、十亀脩之介、ゴールデン鈴木らと
阿賀猥による、朗読舞踏をお楽しみください。
 
 
 

金の生まれる字「村尾さんの不思議」

金の生まれる字
金の生まれる字詩誌JO5創刊メンバーの一人、村尾輝子による、初の詩集『金の生まれる字』。
 
今回は、詩人、吉田ゆき子さんにお寄せいただいた、あとがきを全文公開いたします。
 
『金の生まれる字』に掲載されている村尾詩篇を丁寧に解説、また、村尾さんとのエピソードも紹介してくださいました。
ぜひ、ご一読いただければ幸いです。
 
 
 
 
 
 
村尾さんの不思議


吉田ゆき子        
 

村尾暉子さんとは一九八八年
「JO5 2号 変声期」で御一緒させていただいた。
メンバーは女性5人。
〈JO(女)〉5人という意味の同人詩誌であった。
編集者は阿賀猥。メンバーは毎号入れ替え。
 
JO5誌の集まりで暉子さんは、
「人から司馬遼太郎そっくりと言われるの。」とおっしゃる。
「ゲゲゲの鬼太郎にでてくる砂かけババに
似ているっていわれたこともあるのよ。」とも。
あっほんとだと思った。
 
彼女の髪が白髪でフサフサしているところから
白髪のライオンとおっしゃるかたもいる。
 
暉子さんと友人が新宿中村屋で
カリーライスを食べようとドアを開けた。
あいにく満席であった。
「いらっしゃい。」
あちらの席でイケメンがひとりで座り手招きしてくださる。
あそこでいいわね。
 
イケメンは、ふたりが席に着いたとたん
ノートとペンをとりだし暉子さんと
彼女の友人がおしゃべりしている内容を
サラサラとメモっている。
 
「こちらを観察しながらずっとメモをとっていたのよ。」と暉子さんが話していた。
カリーライスを食べおわり3人で立ち上がった。
「意外に背が低いわね。」
 
イケメンだったという男。
その男は三島由紀夫であった。
 

※ 
中村屋のメニューでは、カレーライスではなく、カリーライス。
レトルト食品でも中村屋の場合は、「インド・カーリー」など、
カレーではなく、カリーで統一されている。

 
*****
 
 
 
「お蔵」


 
絵のある詩である。
イマジネーションの豊かな暉子さんは、刺繍も得意である。
刺繍を添えたカレンダーにして詩を壁に飾りたくなる。
刺繍グループ展になんども出品している。
大きなバック。
タピストリー。
眼鏡入れ。
お財布に‥‥と楽しい刺繍である。
 
 
「何となくクリスタル」


 
本性はいくらカッコつけてみても透けて見える。
 

「いえ いえ クリスタルでございます」
「あら やっぱりガラスなの」
 なあんだと思いました

 
体裁の裏にある真実を暉子さんは鋭く突く。
 

「いいえ クリスタルでございますよ」

 
あまりに美しきスローガンはますますあやしい。
そのあと暉子詩は人を愚弄せず終連にもってゆく。
作品に人柄はでるものと思う。
 
iga編集部から、どの作品を載せたらよいか、
逆に載せてほしくない作品を選ぶように詩コピーがどっさり送られてきた。
2~30人が選んだそうだが
「キン、ギン、リュウ‥‥」は、ベスト3に入る人気作品だったらしい。
ちょっと毒を含むユーモアのセンス。
暉子詩のおもしろさだ。
 
 
「人は誰でも年をとる」


 
さらりと人生の深みを突く。
人生の季節をユーモアたっぷりに詩に読み込んでゆく。
 

私は五〇女を見ると薄汚いなと思います
やがて自分がもっと醜いことに気づき
坂を転げ落ちる気がしました

 
実感ありで言葉が迫ってくる。
 
 
「倫理社会は夢の色」


 
荒川洋治詩集タイトル借用。
 

よれよれの下着の方ばかりを褒めて
清潔な下着を着ると
まるでコドモだとけなすのだろう

 
人情のフシギに触れている。
暉子さんは荒川洋治の詩の教室に通っていた。
 

〈どうしても忘れられない。
 とにかく変わってる、不思議な詩だ〉

 
暉子詩に対する荒川洋治の詩評。
 
 
「息子」


 
リフレインが利いている。
読んでいてホロッとくる。
 

〈上の動物園 中のぼくんち 下の動物園〉
〈階段をのぼって行きましたし〉
〈入口を降りて行きましたし〉

 
上り下りは、人生の起伏を意味する。
 

〈上野は上りを〉
〈井之頭は下りに〉

 
日常から深淵をみつめる暉子さんの視点。
 

〈家を出て行ってしまいましたのに〉

 
変わってしまった時代感覚をなにげない言葉で暉子詩は語る。
勝ち犬負け犬というコトバが流行した時、なぜ普通犬がいないのだろうと思った。
 

〈上りはウエ〉
〈下りはシタ〉
〈中のぼくんちね〉

 
多くの日本人がそう思えた1億総中流時代の空気が心に響く。
今は格差が広がり人の足元に影を落とす。
 
 
*****
 
 
海岸で、JO5誌の集まりがあった。
彼女は満面の笑みを浮かべ海に浮かび、ある時は砂風呂を楽しんだ。
 
地元横浜・元町を花柄ストッキングを履きネックレスをつけてまっ赤な服で決める。
白髪ライオンヘアにピタッと合っていてオッシャレーである。
 
江戸東京博物館(会議室)で同人誌の朗読大会があった。
村尾、吉田、阿賀がひとりずつ谷敏行作曲の電子音楽と十亀脩之介のダンスで出演した。
変わったダシモノだった。
 

ある時八八才の婦人に会いました
 
その人が言いました
あなた 五七才なんて子供よ 羨ましいわ
(「人は誰でも年をとる」より)

 
暉子さんは88才になろうとしている。
笑顔は今もパワーがある。
 
 
 
 


吉田ゆき子


詩人
『スノー・チャイルド』紫陽社
『鼓膜の内外』思潮社

 
 
金の生まれる字・詳細ページ


ドラゴン in the Sea 上「はじめに」

ドラゴン in the Sea 上 阿賀猥×中本道代×戸沢英土
ドラゴン in the Sea 上 阿賀猥×中本道代×戸沢英土JO5の流れを受け継ぎ、満を持して登場した『ドラゴン in the Sea 上』。
今回は、まえがきを全文公開いたします。
 
なぜタイトルが「ドラゴン」なのか。龍にも色々あるのに、なぜ「in the Sea」、海の中なのか。
ちょっと長めですが、ご一読頂ければ幸いです。
 
 
 
 
 
 
 
 
はじめに


阿賀猥
 

その昔は神様といえば蛇ないし龍。
世界各地で祭られていたようだ。
稲作農耕の日本では、水の神様として龍神信仰が今も各地に点在、なにかとドラゴンはなじみ深いが、蛇ないし龍が王家の妻として登場しているのに注目した。
 
妻は妻でも刺身のツマのようではなく妙に大きい。
たとえば神武天皇の祖父山幸の妻、豊玉姫。
彼女の産屋が宮崎県の鵜戸神宮に残っているが、八尋(約十五メートル)もの巨大蛇であった。
海神ワタツミノミコトの娘で、出産後は子を置いて独り、海に帰っている。
その置き去りにされた子供、つまり神武の父、ウガヤフキアヘズもまた豊玉姫と同じく海神ワタツミノミコトの娘、玉依姫と結婚している。
おそらくは彼女もまた巨大蛇であったろう。
 
環太平洋ではカンボジア。
アンコールワットも王宮であると同時に巨大蛇ナーガの館。
巨大蛇を妻として毎夜その妻に仕えるという責務が王にあった。
恵みの雨を降らせるありがたい優しい龍ではない。
海を動かし陸を壊す強暴巨大なドラゴンの存在があり、この対策が国家的規模で最重要の課題としてあったのだろう。
海に従う、海を祭る、という形で王家との婚姻がなされたように推測される。
 
特に山幸は、龍宮からの帰還に際して玉手箱ならぬ潮満瓊(シオミツタマ)と潮涸瓊(シオヒノタマ)の二つを海神から貰い受けている。後者は海の水を引かせる働きをし、前者は海の水を溢れさせる働きをする。
まさに津波対策である。
先史時代、環太平洋地帯は今と同じく大津波のすさまじい惨禍を受けたことがあり、その記憶がこれらの土台にあるかと思われる。
 

本稿開始は七年前の二〇〇四年、思潮社小田久郎氏からの電話が発端。
私は当時の新聞記事、
 

「AV女優の志願者が急増している。
 それも旅行会社勤務の女性が多い。
 彼女たちは旅に出ようとしているのではないか?」

 
について、喋った記憶がある。
彼女たちは不特定多数に下半身を開くことで、普遍への道を探ろうとしているのではないか?
そういう目線から世界を見直すことができるのではないか?
そこから新しい広やかな世界へと抜けることが、できるかもしれない。
 
低いから見えないということはない。
低きに低き視点、それゆえにこそ開ける世界があるはずだ。
天をかけるドラゴンではない。
地の底をくねり、世間の塵芥の下、汚泥の中を転びながら、這いながらも、なおも生き続ける私たちの中のもう一つの私「ドラゴン」について、小田久郎氏に奇妙な私信を書き綴ったことがある。
 

前半は1章から3章、ヨーロッパの底の部分から、世界を見渡していく。
国富論がその基盤に抱え持つ長篇詩「ブンブン不平を鳴らす蜂の巣…」、エミリ・ブロンテが「嵐が丘」に隠蔽した奇怪な愛、そしてヒトラー。
雨樋の裏、教会の椅子の裏に彫り込まれた小さな豚の絵から、ホロコーストを追う。
 
後半は4章から7章。
法然、親鸞の思想を現代ロック、デビッド・ボウイ、マリリン・マンソンの歌詞との近似に注目、日本仏教の過激な起源を探る。
その起源、大乗仏教の元祖龍樹の見事な詩行「中論」、そしてそこを貫流するレンマの論理。
西洋ロゴスの論理を軽やかに切り崩していくレンマ、レンマは殺人鬼机竜之助をまた怪物エミリ・ブロンテを許容できるのか。
かくて最後に龍の論理。論理のすべてを許容するかに見えてあるときは一切を破砕する龍の論理。
言語を持たないもの、明確な姿をさえ持たないものたちの無念とその意思を抱え持つ龍の論理、つまりは大自然の意思、これらを感知できるのかどうか?
 

私たち対談者三名はかつての山幸のように、まずは海へと潜ることで作業を開始した。
廃棄された資料、無視された過去の事実を拾い起こし、探ることでドラゴンの意思を読み解こうとした。
キリストの愛、釈迦の明晰が覆う固い強固な地層を壊し、その下にあるものを見ようとした。
 
対談者はそれぞれ資料を持参。
相互に読み合わせながら作成、話題が多岐にわたったため、多くの専門分野の方々に点検を依頼した。
 
長野県の山中、昆虫を追う筑波大学研究員福井眞生子氏、同じく筑波大学物理学研究者、また現代企業最先端を生きる方々、仏教研究者の方々など、二十名以上の方々から大量の資料もいただき納得のいく補正をすることができた。
 
特に上巻は3章経済学を小林健吾氏に、
1,2章を梅原猛氏に点検を依頼、梅原氏には病気静養中にかかわらず、次々に未完成原稿を読破いただき
 

「過激だがものすごい面白さ、あなたはニーチェを思わせる」

 
など、嬉しいエールをいただいた。
ここに御礼を申し上げたい。
 
 
ドラゴン in the Sea 上・詳細ページ


ドラゴン in the Sea 下・詳細ページ

第18回クロコダイル朗読会・ワニの背中に字を並べる

10-7stage朗読会のお知らせです。
10月7日、渋谷クロコダイルにて、
第18回クロコダイル朗読会 ワニの背中に字を並べる
が開催されます。

出演
詩: 安川登紀子/音楽:末松晴美(ライアー)
詩: 紫圭子
詩: 山田隆昭
詩: 渡辺めぐみ
詩: 浜江順子
詩: 阿賀猥/舞踏:十亀脩之介、ゴールデン鈴木
詩: 福島泰樹/音楽:永畑雅人
トーク:福間健二、暁方ミセイ、小笠原鳥類
詩: 小笠原鳥類
詩: 暁方ミセイ
詩: 福間健二
 
第18回クロコダイル朗読会
ワニの背中に字を並べる

10月7日(日)
開場:pm 12:30
開演:pm 1:00(終了:pm 3:40)

場所:クロコダイル ☎03-3499-5205
料金:2,000円(ワンドリンク付、当日券のみ)

お問い合わせ:浜江 ☎042-582-0938

後援:思潮社